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ムーンストーン

ムーンストーンは和名を「月長石」といい、元は長石という鉱物の仲間です。長石が全てムーンストーンになるのではなく、長石の中でも外見が青白く美しいもののみがムーンストーンという宝石として取り扱われているのです。ムーンストーンの産出地はオーストラリアやインド、ミャンマーなどの気温の高い国もあれば、ノルウェーやポーランドなど気温の低い国でも産出されています。

ムーンストーンはその名前の通り、昔から月の光を貯めた石だと言われてきました。月は太陽と共に信仰の対象として崇められてきたため、ムーンストーンも共に珍重されてきました。月は恋愛に関わりの深い存在として知られています。
そのためパワーストーンは恋愛成就の効果や愛の継続などを意味しており、恋人の宝石として人気が高くなっています。

特徴

ムーンストーンは長石という鉱物です。長石は含有量がとても多い物で、地球上の岩石の中ではほとんどに長石が含まれているのです。大抵の長石は白色をしていますが、岩石中の成分によっては色が付いたり結晶化したりする鉱物となっています。そうして長石から変化して作られる鉱物はムーンストーン以外にも「サニディン」や「アノーソクレース」という美しいものもあります。

ムーンストーンの特徴は、薄い白色の中にぼんやりと青みが入った色合いで、カボション・カットと呼ばれる研磨を行うと、さらにその輝きが目立ちます。また、硬度は水晶よりも低く、更に薄い層が重なって石が形成されているため割れやすかったり、傷が付きやすかったりします。
そのため衝撃に弱いので、落下などに気を付けるのはもちろんのこと、宝石を収納する入れ物も木箱などの硬いものより軟い布製のものを選ぶと良いでしょう。

種類

ムーンストーンはいくつか種類があります。種類は色によって定められており、その名前も変わってきます。また、ムーンストーンは宝石の名前でいわゆる商品名になります。
通常ムーンストーンと言えば、無色透明に青色が掛ったものになっていますが、ほかにも緑色が入ったもの、オレンジ色をしたもの、茶色味をしたものなどがあります。
これらの色味を帯びた光を「シラー」と呼び、これがなければムーンストーンとは言えません。

ブルー・ムーンストーン

一般的にムーンストーンと呼ばれているものです。ぼんやりと見える青色のシラーが特徴です。元来はスリランカで産出されたムーンストーンを指していました。無色に近い素地の色と、白味を帯びた青色の光が宿っているものはスリランカから発掘されたものです。
また、青味が強いものはロイヤルブルー・ムーンストーンと呼ばれてとても貴重な物とされています。しかし現在ではスリランカでムーンストーンが発掘される事はなくなり、似通った青味がある長石をブルームーンストーンと呼ばれるようになりました。
そのためロイヤルブルー・ムーンストーンも純粋なものは採れなくなり、今では青味のあるムーンストーンを総称される名前になってしまいました。

レインボー・ムーンストーン

インドで採られるムーンストーンは、薄い白色の中に虹色の輝きを持つ石です。ムーンストーン自体は多くの国で産出されるものですが、このレインボー・ムーンストーンは産出される場所が限定されているため稀少価値が高いものになっています。
基本的にムーンストーンはブルー・ムーンストーンの方が価値が高い物になっていますが、研磨の精度やコンディションによってはブルー・ムーンストーンよりも高くなる場合があります。

言い伝え

ムーンストーンは、紀元前1世紀頃から人々に知られていたとされ、プリニウスの『博物誌』やアルベルトゥスの『鉱物書』の中では『この石(ムーンストーン)は、月の満ち欠けに従いその形も大きくなったり小さくなったりする』と記述されています。
その神秘的な名が示すように、世界各地で月のパワーを秘めた石として崇められ大切にされてきました。

現在の『ムーンストーン』という名で呼ばれ始めたのは、1600年代からだといわれています。
その語源は、ギリシャ語で月という意味の『セレニテス』。先ほど述べたように、『月の満ち欠けに従い、その形も大きくなったり小さくなったりする』ことから名づけられました。

夢のような話ですが、これは真実と考えられています。
現在ある電灯などの強い光がない時代、弱い月の光でこの石を見ると、本当にそのように感じられるそうです。
昔の人々は、この不思議な現象に驚いていたのでしょう。
そのような伝承から古代インドでは"聖なる石"として聖職者が身につけたり、豊穣を祈って農具につけたりなど大切に扱われてきたようです。
また、ヨーロッパでは『旅人の石』として、旅に出かける際は安全を祈願して、この石を身につけたといわれています。

ムーンストーンは、古くから神秘的な月とのかかわりが深く、そのエネルギーを宿した石とされ、多くの人々に愛されてきたパワーストーンといえるでしょう。